テレビCMなどでよく目にするようになった転職エージェント。転職サイトなら自分のタイミングでWEBページを覗けばいいけど、転職エージェントって転職サイトと同じように気軽に使えるのかどうか不安な人も多いと思います。
転職エージェントは個々の経験や希望に合わせて、仕事を紹介してくれて、入社までをサポートしてくれるサービスですが、「相談だけしてみたい」という使い方も可能なんです。
今回は、転職エージェントを使ってみたいけど、不安な点が多くて一歩を踏み出せない人のために、転職エージェントにまつわる素朴な疑問の答えや上手な使い方について紹介します。
目次
明確な転職ビジョンがなくても大丈夫?
「今の会社を辞めて、次はこんな職場で働きたい。条件はコレとコレとコレ」。
そんな明確な意思はないけど、現状に不満や不安があって、とりあえず転職エージェントを利用してみたい、という人もいると思います。
結論を言えば、相談だけでも利用OKです。なぜなら、転職エージェントのアドバイザーと面談して、いろいろ話をした結果、「転職をしないほうが良い」という結論に至る人も結構多いからです。
転職エージェントは、「相談者に適切な企業を紹介」「求人を出している企業に適切な人材を紹介」することで成立するビジネスです。このどちらかが欠けても信用に関わります。
だから、求職者に対して「転職すべきか」「今、マッチする企業があるか」という初歩的な問題解決も転職エージェントの重要な仕事です。
「自分の気持ちがはっきりしていないから」と躊躇せず、積極的に転職エージェントを利用することをお勧めします。
無職・ニートでも転職エージェントを活用すべき理由【40代の仕事】利用は無料って聞くけど、本当?
転職エージェントの積極利用をお勧めする理由の一つに、「無料」があります。転職エージェントのサービス利用は無料です。
有料で利用したものの良い企業、仕事の紹介が無かったとなるリスクがあれば別ですが、無料なのでどんどん活用したいですね。
登録も相談も、仕事の紹介も無料です。紹介してもらった企業に就職できたからといって、成功報酬を取られることもありません。
転職エージェントは求人を出している企業から報酬を得て成り立っています。「良い(適切な)人材を、しっかりした形で送り込む」ことが使命ですので、言い換えれば「個々の条件に合わせてしっかりサポートをして転職を成功させる」ことが使命と言えます。それだけ信頼できるということですね。
履歴書に書けるほどのキャリアがないんだけど大丈夫?
転職で役に立ちそうな技術や経験がない、と不安になる人も多いと思います。いたって平凡な学歴、職歴で、資格も特にない。これで転職エージェントに相談して良いものかどうか…。
そんな心配も全くいりません。転職エージェントに登録した後、最初に行われるのがアドバイザーとの面談です。そこでは経歴や現状の確認、今後の希望のヒアリングなどが行われます。
アドバイザーはさまざまな情報を持ったプロです。そこでは、あなたのキャリアの「棚卸し」といえる作業が行われ、転職に役立つ「強み」を一緒に洗い出してくれます。
自分では気付いていない強みや武器に、その場で初めて気づく人も多いのです。
だから、「自分なんて…」と勝手に価値を決めてしまわず、転職エージェントに相談してみることが大切なのです。
相談・面談日程はこちらの都合に合わせてくれる?
現在の職場で仕事を続けながら転職エージェントを利用している人も多いです。平日や日中は仕事をしているため、転職エージェントに相談、面談できる時間が取れない…と思う人も多いでしょう。
もちろん、全てが自分の思い通りのスケジュールになるとは限りませんが、多くの転職エージェントは、利用者の希望を聞いてくれます。
例えば、実際に会って面談できる時間がないとなると、メールや電話で相談を受け付けてくれる転職エージェントもあります。忙しい人にはぴったりですね。
土日も対応してくれる転職エージェントもあるため、事前に確認してみましょう。
電話やメールの相談は、自分の状況やスケジュールに合わせて相談できる大きなメリットがありますが、その場でどんどん疑問を解決できる対面とは違って、「返信待ち」の状況が生まれるデメリットがることは知っておきましょう。
転職サイトで仕事を探すのと何が違うの?
転職サイトでの仕事探しとの大きな違いは、「非公開求人」と「サポート」があることです。
非公開求人の存在
テレビCMで「非公開求人◯万件」とPRしているのを見たことありませんか。転職サイトで見られる求人は、もちろん一般公開されている情報ですが、転職エージェントではサイトや情報誌で探しても出てこない「非公開」の求人を持っています。
これは、企業が求人情報を広く公開することで、自社の新規事業内容や状況を他社に知られたくないといった思いや、明らかに採用枠に当てはまらない希望者に対する無駄な面接や選考活動を減らしたい、という思いから非公開にしています。
求人要件を転職エージェントだけに知らせておき、転職エージェントがそれにマッチする求職者を探すといった流れです。
だから、非公開求人をどれだけ持っているかは、転職エージェントにとって大きなPRポイントになるんですね。転職エージェントを利用することで、自分一人の力では出合えない企業や仕事に出合うことができるということですね。
細かいサポート
転職サイトでは、自分で求人検索をして、問い合わせて、申し込んで…、という流れになります。一方で転職エージェントでは、マッチする企業の紹介だけでなく、履歴書の書き方、面接での対策など細かな部分もサポートしてくれます。また、企業との面接など選考試験の日程調整なども行ってくれます。
加えて、現在勤めている職場の退職サポートや、内定をもらった後の給与などの条件面の交渉まで行ってくれるので心強いですね。
知っておきたい注意点やデメリット
ここまでは、転職エージェントの使いやすさや便利さを見てきましたが、デメリットもあります。それは「担当者による」という部分がどうしてもあるということです。
転職エージェントはある意味、転職活動を二人三脚で行ってくれるサービスなので、担当してくれるアドバイザーの性格や能力が影響してきます。
クチコミを見ていても
30代女性
40代男性
など空気を読まない強引な担当者もいるようです。
しっかりとした信頼できる転職エージェントを使うことが大切ですね。
退職後の転職活動 デメリット1位は?転職エージェント上手に使うコツ
転職エージェントを上手に使うコツは、複数社の転職エージェントに登録することです。
もちろん、持っている求人の数や種類にも違いがありますし、自分のキャリアを見つめ直して強みを見つける作業も、複数のプロと行う方が有利に決まっています。
先述の問題のある担当者を回避するためにも複数の転職エージェントとやり取りをしておく方が良いです。ただ、増やしすぎると「転職活動」ではなく「転職エージェントとのやり取り」で忙しくなってしまうので注意が必要です。
一般的には3社程度の転職エージェントを利用することがおすすめされています。
若手でも転職エージェントが活用できる
社会経験が少ない第二新卒などの人も転職エージェントを活用できます。転職エージェントにはそれぞれ得意としている年代や職種があり、若手社会人を得意としているエージェントもあります。
逆に年収が高い求人であったり、経験値を求める求人であったり、所謂ハイキャリア向けの転職エージェントもありますので、自分にあった転職エージェントに登録することも大切です。
ここがうまくはまっていないと、相談したものの「あなたに合った求人はありません…」という結果になります。
【転職エージェント】マイナビエージェントの評判は?第二新卒にオススメの理由転職エージェントの活用 まとめ
転職を検討している人にとって、転職エージェントは非常に心強い味方です。
ポイントは、自分の年代や収入規模、希望職種に強い転職エージェントを探すこと。そして、2〜3社の転職エージェントに登録して、より相性の良い担当者と転職活動を進めることです。
まずは気軽に相談から。相談した結果、転職をしないという選択肢も良し、紹介された企業に応募しないも良し。その一歩が大きな変化に繋がっていきます。
転職エージェントをうまく活用して、より満足のいく転職活動を進めていきましょう。