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今回は、転職エージェントのワークポートが20〜40代のビジネスパーソン449人を対象に行った、職場の「パワーハラスメント」の実態についてのアンケート調査の結果です。
職場でパワハラを受けたとことがありますか?
この質問に対し、66.6%が「yes」と答えています。
職場でのパワーハラスメントは決して人ごとではありません。実際にどんなことが起こっているのか、他の人たちはどんな対応をとっているのかを知って、自分の今後に活かしましょう。
調査結果のレポートは、ワークポートのWEBサイトで閲覧できます。
目次
どんなパワハラが行われているか
現在または直近の勤務先でパワハラを受けたと回答した人に、どんなパワハラを受けたか聞いたところ、「暴言・侮辱(言葉の攻撃)」が最も多い74.2%でした。
次いで「過剰な業務・過酷な業務の強制」(45.8%)、「能力を過小評価する・成果を認めない」(45.2%)となっています。
4番目に多かったのが「無視・仲間はずし」(27.8%)。続いて「プライベートへの介入」(26.1%)です。
「プライベートへの介入」は、個人情報の暴露だったり、私生活への過度な干渉を指しているそうです。
上位の「暴言」「過酷な業務」「過小評価」「無視」は明らかに悪意がありますが、このプライベートへの介入に関しては、悪意なく気づかずにやってしまいそうなハラスメントでもありますね。
今はパワハラを受けていなくても…
この調査では、パワハラを受けていないと答えた人に追加の質問をしています。それが「職場でパワハラを見たり、聞いたりしたことがあるか」という質問です。
その結果、42.0%の人が「見聞きしたことがある」と回答したとのこと。実際にパワハラを受けている人と合わせると約8割の人が、身近にパワハラが存在しているということになります。
パワハラ、会社の対応は…
現在または直近の勤務先でパワハラ防止に関する取り組みが行われているか聞いたところ、「取り組んでいる」と回答した人はわずか35.0%。
具体的な取り組みのとしては、定期的な「パワハラ防止に関する研修や勉強会」を実施しているという回答が大多数を占めたようです。
その他の対策では、パワハラを行った社員に対して担当部署が一対一で指導を行ったり、部署を異動させるなどの対策を行う会社もあるようです。
どんな対応があったら良いと思いますか?
現在または直近の勤務先でパワハラ防止に「取り組んでいない」と回答した人292人に、どんな対策をしてほしいか聞いたところ、パワハラに対する罰則の厳格化や明確化、人事異動など、直接的な対策を求める声が多かったとのこと。
レポートでは
「当事者だけでなく管理者も責任を負う。当事者が経営者や役員であっても罰則を適用される仕組みや機関がほしい」(40代・男性・営業)
という意見が紹介されていました。
例えば40代がパワハラを受けるとなると、その加害者は社内でもかなりの上役というケースが多いですよね。となると、誰が調査して罰するのか。上記のような意見に共感する人は多いのではないでしょうか。
パワハラを受けたらどうする?
現在または直近の勤務先でパワハラを受けたと回答した人に、どうしたか聞いたところ、72.9%の人が「転職・退職を考えた(転職・退職をした)」と答えています。
次いで、「誰にも相談せず我慢した」(36.8%)です。
1位と2位が両極端にもみえますね。でも、「転職を考えた結果、誰にも相談せず我慢した」というパターンもあるでしょうね。
つらい仕事 ストレス解消を上手に実践まとめ より良い環境でキャリアアップを
パワハラ被害を受けた場合、しっかりとした対応ができる会社なら良いですが、そうでない場合、自分で対応したり、解決に向けて取り組んだりするのは難易度が高いです。
今回の調査結果にもあったように、転職するというのも現実的な選択でしょう。そもそも、そんな会社で働き続けるメリットは一つもありません。
より良い環境で自分のキャリアアップが果たせるよう、しっかりと次の職場探しを行いましょう。
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