NEXERが運営する「キャリアバイブル」が「転職回数と合否の関係」に関する調査結果を発表しました。
面接官の経験がある全国の男女600人の回答を元にしたデータです。
転職希望者の「今までの転職回数」が合否に関係するかどうか、の問いには半数近くの47.2%が「関係する」と回答しました(「かなり関係する」11.6%と「多少関係する」35.6%の合計)。
一方で、「まったく関係しない」「あまり関係しない」と答えた合計は33%でした。残りの19.8%は「どちらともいえない」と回答しています。
転職回数と合否 「関係する」「関係しない」その理由は?
「かなり関係する」と回答した人は、「あまりに多いと我慢できない人なのかと思う」「あまり多いと採用してもまた転職してしまうのではないかと心配になる」などといった意見。
「多少関係する」と答えた人は「転職理由がネガティブなら、やる気や能力も疑う」「どういった理由で辞めたのか、何年働いたかは気になる」といった意見が出ています。
「あまり関係しない」という理由は、「キャリアアップのための転職ならばその向上心は評価する」「過去の経歴よりも、今現在のやる気を重視したい」などといった声が紹介されています。
「まったく関係しない」と回答した人は、「転職回数と能力は関係ないし、むしろ様々な経験を積んでいる」「何回転職しようが仕事の意欲が大事」といった理由でした。
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転職回数だけで合否は決まるのか
この調査では、「転職回数のみを理由に、志望者を不合格にしたことがあるか」というアンケートもとっています。
結果は22.8%が「ある」と回答。
そのほかの評価にかかわらず、「転職回数」だけで合否を決める場合も意外とあるようですね。
まとめ 担当者は転職の「理由」を重視
今回の調査では、半数近くが転職回数と合否に関係があると答え、2割を超える担当者が転職回数だけを理由に不合格にしたことがある、と答えています。しかし、いずれの理由を見ても、「回数は気になるものの、重要なのはその(転職した)理由」という部分が共通しているように思えます。
実際に、転職回数と合否の関係では19.8%が「どちらともいえない」と答えており、回数よりも在職期間や転職理由を重視したいという意見が並んでいました。
やたらと転職回数が多いことは決していいイメージを与えませんが、大切なのはこの経歴をどう前向きに捉え、転職を希望する理由をポジティブに伝えることができるかでしょう。これまでの仕事や職場の不満や悪口を並べても誰も得はしません。
【嘘か本音か】転職の志望動機はこう伝えるのが正解この「キャリアバイブル」の調査では、「何回転職をしていたら、特に気になる?」という興味深い質問もしています。だからと言って、何回までならOKというものではありませんが、気になる方は調べてみてください。