おすすめ本『ジェイソン流お金の増やし方』を読んだ感想

おすすめ本ジェイソン流お金の増やし方

最近は投資がブームになっていますよね。一昔前は「お金持ちがやること」といったメージを持つ人も多かったですが、今は、老後の資金づくりを考える人が増え、毎月の余剰金を使って投資を始める人が増えているようです。

国が一定枠を非課税にするNISAの利用を推進してることも投資家が増えている理由でしょう。言ってみれば、「公的年金だけをあてにせず、自分の老後のお金の準備は自分でどうぞ」と国から言われている状況なので、ここで危機感を覚えるかどうか、というのも人生の大きな分かれ道なのかもしれません。

そんな「お金」について興味を持ち、勉強を始める人が増える中で、売れている書籍が『ジェイソン流お金の増やし方』です。著者は芸人として活躍する一方で、IT企業の役員も務める厚切りジェイソンさん。

本著はジェイソンさんが家族全員が安心して一生暮らせるほどの資金を15年間で作った、その方法が解説されています。

『ジェイソン流お金の増やし方』を読んだ感想

ジェイソンさんが考え、実践している投資方法を具体的に紹介した本。これから投資を始めようかと考えている人にぴったりの本だと思います。投資の手法はもちろん、自身の能力や収入をアップさせるためにリスクを取りながらの仕事選び、も非常に考えさせられる点でした。自分の考えや計画に基づいて仕事や職場を変えるという方法は、まだまだ日本人には馴染みがないですよね。

今後の人生を考える中年世代はもちろん、少しでも早く投資や将来について考え、行動できる若い世代にも読んでほしい一冊でした。

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ジェイソン流資産形成のポイントはシンプルな3点

最近はFIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指す人が多く、youtubeでも資産形成やFIRE関連の動画であふれています。ジェイソンさんはすでにFIREの状態。つまり、仕事を辞めたとしても資産の切り崩しだけで残りの人生を生きていける状態です。

細かいノウハウは実際に本を読んでいただくとして、ジェイソンさんのお金を貯める、増やす方法というのはいたってシンプル。

1.支出を減らす
2.残りのお金を投資に回す
3.待つ

この3つの手順だけです。

これだけで、一生安心して暮らせる資産を作り上げたというのです。

「支出を減らす」無駄なお金は一切使わない

ジェイソン流の手順を追ってみてみると、
まず、1の支出を減らす。これはお金を貯める上では当然のことですよね。しかし、ジェイソンさんの倹約ぶりは結構極端なレベル。

・交通手段は歩く
・コンビニにはほとんど行かない
・基本的に洋服は買わない

など。

これらはただ必死にケチっているわけではなく、生活習慣として楽しんで取り組んでいる様子が紹介されています。しかも素晴らしいのは家族全員でその価値観を共有し実践していること。

ジェイソンさん自身も、もはや趣味と言ってもいいほどの節約っぷりに自覚があるようで、「これらを真似する必要はなく、自分の価値観にあった節約を」と勧めています。生活を制限するような苦しい節約はする必要がないとも語っています。

本著の支出に関する部分で重要ポイントは…
「支出を見直した方が同額の利潤を得るよりめっちゃ簡単じゃん」

「残りのお金を投資に回す」投資法もいたってシンプル

そして2番目の「残りのお金を投資に回す」。
この本は、日本人の多くが投資を行わないことへの疑問から始まります。

「騙される」「ギャンブル」だと言って投資をしない人たちを不思議がり、「お金を銀行に入れたことで失った価値はでかい」とまで言っています。

このあたりの話を、日本人とアメリカ人の金融資産の割合のデータなどを出しながら、具体的な数字で説明しています。感情や好みを押し付けるのではなく、データと自らの実績で語っているからこそ、この本は高い評価を受けているのでしょうね。

そして、この本を手に取るほとんどの人が知りたい点、
どこに投資するの?

という点ですが、ジェイソン流では、
インデックスファンドに「長期・分散・積立」
と極めてシンプル。

値動きを見ながら商品を選んで売買するのではなく、
ひたすら一つの商品(ジェイソンさんの場合は米国株のインデックスファンド)を積立で買い続ける。

米国の成長を信じて一つの商品に集中し、複利でどんどん資産を増やすという作戦です。

ジェイソンさんが投資をしている全米株資金インデックスファンドはアメリカ国内のほとんどの企業の株が含まれているため、この商品を買うだけでリスク分散はできているということです。

また、いくら投資するのが良いか、投資するタイミング、なぜ米国株を勧めるか、など細かく図解付きで説明してくれているのでぜひご一読を。

本著の投資に関する部分で重要ポイントは…
「3ヶ月暮らせる現金は絶対残して、生活費を除いた収入はすべて投資に回す」

「待つ」売る気は全くなし

そして3つ目の「待つ」。

1つ目の支出削減と、2つ目のインデックスファンドへの長期投資は現在、多くの人が資産形成の最適解として実践しているところですが、この3つ目に関しては色々考え方や意見が分かれるとこだと思います。

この「待つ」というのは、「絶対に売らない」ということ。だったら、何のために増やすの?となりますが、ジェイソンさん曰く「金の卵を産むガチョウを殺してしまっては、もう金の卵は手に入らなくなる」ということらしい。

増やすことや使うことを目的としているのではなく、資産を増やすことで「家族を守ることができる安心感と、自分の人生の選択肢を増やすため」とジェイソンさん。

確かに「増やして何かに使う」という具体的な目標がなくても、人生の豊かさを手に入れるための資産形成というスタンスも良いですよね。

本著の「待つ」部分に関する部分で重要ポイントは…
「継続しろよ。ただやれよ。何で続けようとしないの?」

まとめ:「やりたいことをやる」人生の選択肢を増やす資産形成

今回はタイトルになぞって、お金の増やし方の手法に関わる部分だけ大きく3つに分けて紹介しましたが、この本では、金融商品の考え方、証券口座の開き方、金融教育はどうあるべきかなどなど、お金にまつわる話題が盛りだくさん。ジェイソンさんならではの視点で、読みやすく書いてあります。

将来の資産形成や、自分の老後について考え始めた方にぴったりの本です。

将来のお金が心配、お金がないから◯◯ができない。そんな不安や不満を持たなくても良くなるように、行動に移すのは「いつか」ではなく、「今」だということが実感できる一冊。

まずはジェイソンさんの考えに触れることから、行動をスタートさせるのもよいでしょう。

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