40代は、会社の仕事に良くも悪くも慣れているころ。どこか物足りなさを感じたり、漠然とした不安を抱えたり。「よくわからないけど、このままでいいのだろうか」と感じている人も多いのではないでしょうか。
キャリアも含めて自分の将来ビジョンへの悩み、シンプルに収入面での悩みや不満など、現状に対する不安材料は人それぞれ。このサイトでは、転職に関する基本的な情報もご紹介していますが、今、転職ではなく、副業という選択をする人も急増しているのです。
自分は副業に向いているのかどうか。現代社会は副業に対してどのような考え持っているのか。一緒に見ていきましょう。
副業することは決めたけど、何から始めるか悩み中…という方はこちらをご覧ください。
40代からの副業 人気の在宅ワーク
そもそも副業とはなにか
副業とは、本業を持つ人が本業以外の仕事で収入を得ること。法律上で明確な定義はありません。サイドビジネスやダブルワークなんて呼ばれ方もします。本業を持つ、と言いましたが、主婦が行うアルバイトやフリーターが仕事を掛け持っていることも副業って呼ぶことがありますよね。それだけ範囲は広いです。
このページでは、本業で主な収入を得ていて、それ以外の時間の別の仕事で復讐を得る「副業」について見ていきたいと思います。
今、副業を選択する人が増えている
現在、副業をする人が増えています。どんな背景があるのでしょう。そこには「働き方改革」や「コロナ禍」の影響があります。働き方が見直されたことで残業がなくなったり、仕事を持ち帰ることができなくなったりしています。また、新型コロナの影響で在宅ワークが増えて、オフィスにいる時間が短縮されました。
これらは、労働者に新しく使える時間が増えた一方で、収入減といった影響も及ぼしています。その結果、「空いた時間で別の収入を」と考える人が増えているんですね。
一方で、より効率的に業務を進めたい企業側は、事業に関わる作業の一部を切り出して、外注するという選択をするようになっています。「この期間で、この仕事だけしてほしい」という要望ですね。必要な時に必要な分だけ、仕事をしてもらうことでコストを最小限に抑えることができます。
この「空いた時間だけ」「この期間だけ」という時間の都合と、「得意な作業だけで」「この仕事だけなんだけど」という仕事内容の限定という2点が企業側と労働者側でマッチし始めているんです。
企業のスタンスも変わっている
副業に興味を持つ人、外注で仕事を出したい企業が増えているとはいえ、自社内のことになると、まだまだ「副業禁止」を掲げている企業がほとんどでしょう。それでも少しづつですが、副業を認める企業も出ています。
理由は、
- 勤務後や週末などを利用して、社員が時間を有効に使い収入を得る。結果として社員の満足度が上がる。
- 許可する副業の内容を、本業に関連するものに絞り、社員のスキルアップを図る。
- 会社に依存するのではなく、社員が自分の生活を自分で考える環境を作る。
といったものが多いです。
あとは、副業を許可し、働き方や生き方の多様性を認めることで企業の認知度や好感度を向上させる効果もあります。より良い人材の確保につながる可能性も高まります。
副業のメリットは
厚生労働省がまとめた資料(「副業・兼業の促進に関するガイドライン」)によると、副業を行う労働者のメリットとして以下の点をあげています。
①離職しなくても別の仕事に就くことが可能となり、スキルや経験を得ることで、労働者が主体的にキャリアを形成することができる。
②本業の収入を活かして、自分がやりたいことに挑戦でき、自己実現を追求できる。
③収入が増加する。
④本業を続けつつ、よりリスクの小さい形で将来の起業・転職に向けた準備・試行ができる。
バーチャルオフィスを運営する株式会社ナレッジソサエティが昨年行った、副業の実態に関する調査では、副業をする理由のダントツ1位が「収入の不足を補うため」でした。
やはり本業とは別の収入源を確保したい、という思いが一番なんですね。
副業で気をつけるべき点
副業に関しては、国が企業や労働者に対して、気をつけるべき点や配慮するべき点などガイドラインで示しています。一方で、副業そのものを罰する法律はないため、副業をしたからと言って、何か罪に問われたり、法律上の罰則を受けることはありません。
しかし、気をつけなければいけないのが、就業規則です。企業が副業を禁止する場合は、就業規則に禁止する旨と、それに対する罰則などを明記しています。
就業規則に書かれている以上は、従業員はその規則に従わなければなりません。トラブルを避けるためにも、規則をしっかりと確認しておく必要があります。
まとめ 時代は副業解禁へ
働き方や生き方が多様化する現在、副業に対する考え方も軟化し、解禁する動くも強まっています。だからこそ、副業に挑戦する際には以下の点に気をつけましょう。業種やライフスタイルでいろいろあると思いますが、大きく3つです。
- 健康管理はしっかりすること
- 本業の規則は守り、守秘義務やコンプライアンスなどに十分注意すること。
- 本業をおろそかにしないこと
本業あっての副業です。上記の3つが守れないと、本業に大きな影響を与えていまします。自分の生活スタイルや資産形成などをしっかりと再確認しながら、無理のない充実した副業ライフを過ごしましょう。
前述のナレッジソサエティの調査によると、副業をしない理由の1位は「会社が副業を許可していない」でした。そして2位は「副業の始め方がわからない」、3位が「よい副業がみつからない」でした。最近ではワークエニーのように、自分にあった副業が見つけられるサイトもあるため、事前に調べておくのも良でしょう。